こちょぐりにーた PACKED

blogで書いたくすぐり小説、ここで合体ひとまとめ。探す手間が省けます。

!!18歳になっていない人は見ちゃダメ!!

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かがみ+こなた×つかさ(らきすた)

ぼんやりとした霧のような物が、私を覆い尽くしている。

それは、風もないのに渦を巻くようにして流れて、どこかへ吸い込まれるようにして消えていく。

その薄らいだ前方の景色の中に、ぼんやりと紅い光り。

 

柵のような物が見えて、そこに誰かが、もたれかかるようにして、遠くを見つめているような気がした。

はっきりと分からない、ただ、その誰かを、私は知っているような気がする。

 

頭の中がぼーっとしている。

どうしてなのかは分からないけれど、グルグルと頭の中で何かが渦巻いている。

 

ああ、そう言えば、この光景をどこかで。

 

……………

 

 

 

 

 

「つかさ、起きなさいってっ、つーかーさー!」

 

ぺちぺちと誰かの手が、私の頬を軽く叩く感触。

ぼんやりとした頭で、必死に重たいまぶたを持ち上げる。

滲んだ天井を見つめながら、べたつく目やを腕で拭おうとする。

しかし、目覚めたばかりだからだろうか、腕をうまく動かすことができず、半袖の袖口でゴシゴシと拭うと、再び天井を見つめる。

 

「……あ…れ……?」

 

全身に軽いだるさを感じながら、辺りを見回した。

ここは……私の部屋?

 

「おーい、起きてるかー?」

 

再びぺちぺちと頬を叩かれ、まだ醒めきっていない頭で、必死に状況を理解しようとする。

あれ?私は、なんでここにいるんだろう?

 

ようやく焦点の定まり始めた視界に、お姉ちゃんの顔が映る。

その表情は、私の顔を見つめながら、なかば呆れているみたい。

 

「……あ、お姉ちゃん…おはよ……」

 

「…おーい、もう5時半だぞー。しっかりしろー」

 

え?

私は驚きながら、腰に力を入れてグイと上半身を起こす。

壁にかけられた時計を見ると、本当に5時半を回った辺り。

 

「……あれ…?学校は……?」

 

「黒井先生には、私から風邪で休みますって言っといたわよ」

 

「……え?あれ…?じゃあ……夕ご飯は?」

 

「おいおい……寝ぼけてないで起きろー」

 

あれ?そう言えば、お昼ご飯も、まだ食べてないんだっけ……?

自分の口から出た言葉に戸惑いつつも、頭の中に光りが差したように、次第に取り留めもない思考がまとまり始める。

そうだ、落ち着いて整理していこう。

 

私の記憶では、私は風邪なんて引いていない。

じゃあ、なんで私は学校を休んで、こんな時間までベッドに横になっていたんだろう?

朝、私はいつもより早く目が覚めて……

あっ!

 

ガバッと身を起こそうと身を起こすが、両腕が誰かに捕まれたみたいに動かせず、そのままベッドにボフッと沈み込んでしまう。

じんわりと両腕に感じる違和感。

一体何が起きたのか分からないまま、何度も両腕を動かそうとする。

 

何かが、私の手首に巻き付いている……?

そう感じると、ぞっと背筋に寒気が走る。

突然の恐怖を感じ、慌てて自分の両手首に視線を飛ばす。

ベッドの端いっぱいまで持ち上げられた、私の両手首。

赤いタオルのような物が、手首に取り付けられていて、そこから白いロープが、ベッド下へ伸びている。

 

「……な、なにコレっ……うぅっ…」

 

グイグイと両腕を引っ張るが、その赤いタオルのような物はびくともしない。

何とかして取り外そうと思っても、両腕が固定されてしまっていては、そこに手を届かせる手だてもなかった。

 

そ、そうだ、体をひねれば……

 

そう思いついて、両足を持ち上げようとする。

しかし、両足を動かそうとして、ふと両足首にも違和感を感じ、驚いて視線を足下へ送る。

 

予感の通りだった。

赤いタオルのような物が、両手首同様に取り付けられていて、そこから白いロープが、ベッドの下へ伸びていた。

 

な、なんで?

どうして?

 

「…お、お、お姉ちゃん……」

 

強い不安を感じて、私はお姉ちゃんの顔を弱々しく見つめる。

その顔には、どこか困ったような、でも、私が見たこともないような不思議な笑顔が浮かんでいる……

 

「…お、お姉ちゃん……ど…どうして……」

 

不安は恐怖へ変わり、カタカタと体が震えだしてしまう。

自分の部屋なのに、まるで、自分が知らない別の国にでも来てしまったような。

凄まじい孤独感が心の奥からわき起こり、歯と歯がガチガチとぶつかり合うほど震えてしまう。

 

「……ほ、ほどいて……お姉ちゃんっ…ほどいて……」

 

「何言ってんの、つかさがやりたいって言ったんじゃないの」

 

「……言ってないよ!私……言ってないよっ!」

 

記憶の隅々まで思い返しても、私は、自分を縛って欲しいなどと言った記憶はない。

両手足を大きくばたつかせて、お姉ちゃんに瞳を見つめて叫ぶ。

ギシッギシッとベッドが大きくきしみ、それにも構わず、背中を布団にドンドンと叩きつけた。

 

「言ってないよ!言ってないってば!ほどいて!ほどいてよ!」

 

「覚えてないのかよ……まあ、任せときなさいって。初めてなんだからさ」

 

そう言いながら、お姉ちゃんの気配が遠のくのを感じる。

ほっとする反面、お姉ちゃんの姿が見えなくなったことへの恐怖がわき起こる。

もしかしたら、あのお姉ちゃんは、私の知らない人なのではないか。

お姉ちゃんの姿はしていても、本当のお姉ちゃんではない、全く別の得体の知れない生き物なのではないか。

非現実的な思いすらも、自分の身の上に起こっている出来事を前にすると、否定できなくなってしまう。

 

「……うぅ……お姉ちゃん…うぅっ…うぅぅ……」

 

強い不安が心を握りつぶすように押し寄せて、目から涙が流れそうになる。

怖い、どうしよう……

誰か助けて……

 

「おーい、かがみー…って、つかさ泣いてるじゃん!?」

 

突然の聞き慣れた声に、私はハッとして顔を上げる。

こ、こなちゃん!?

私の心に陽の光が差したようだった。

薄どんよりとした鉛のように重たい雲が立ちこめたように、冷たく寂しい心が、じわりじわりと溶け出していく。

 

「ふぇぇ……こなちゃん…こなちゃんっ!」

 

安堵感に心がぐらぐらと揺れ、目尻に涙が浮かぶ。

必死になって拘束されている両手足を動かして、体を起こそうとするが、しっかりと縛り付けられた手足に、空しくガクガクと上下に動くばかり。

 

「なんか、つかさ、覚えてないんだってさ」

 

お姉ちゃんの言葉に、私は再び顔を上げる。

何を!?

私は一体何を覚えていないの!?

 

「……まあ、寝言みたいだっしねぇ。まあ、怖いのは仕方ないって。私だって最初は怖かったし」

 

そう言って、こなちゃんが私の顔をのぞき込む。

いつもの、こなちゃんの笑顔だ……

ほっと胸を撫で下ろすが、私は一体、何を言ったのだろう?

ひどく気になるが、そのことを尋ねようとする私よりも先に、お姉ちゃんが、こなちゃんに声をかける。

 

「縛られるって、そんなに怖いもんなの?」

 

「そりゃ怖いよー。特に、かがみの野生の本能に目覚めた眼とかねぇ……」

 

お姉ちゃんの言葉に、こなちゃんが小さく笑いながら返す。

 

「ほぉー。私、野生なんだ?」

 

眉間にしわを寄せて、こなちゃんを睨むお姉ちゃん。

何気ない、いつもと変わらない会話。

私の中で沸き上がっていた不安は、幾分かは和らいだが、大きな疑問だけが残される。

 

どうして、私は縛られているんだろう?

一体、私は何を言ってしまったのだろう……?

 

「まあ、つかさは私たちに任せて。ほらほら、肩から力抜いてさ」

 

こなちゃんが優しくほほ笑みかけてくれる。

目尻に浮かぶ涙が、もみあげの辺りを伝い、首筋へ流れていく。

心がようやく落ち着いてきて、改めて、自分の周囲の状況を1つ1つ確認してみた。

 

閉じられたカーテンの隙間からは、まだ、夕焼け色にも染まっていない日差しが差し込んでいる。

クーラーが効いた室内は暑くはなかったが、やたらと全身が火照っているように思えた。

ベッドの横になった私の、右隣に、お姉ちゃんと、こなちゃん。

 

お姉ちゃんは、真っ赤なキャミソールに、白色のキュロット。

こなちゃんは、一度家に帰ってきたのだろうか、黄色い生地のプリントワンピ。

 

「……わ、私…な、何を…言ったの…?」

 

かく言う私は、朝のままのパジャマ姿。

すっかりボサボサになっているだろう髪の毛が気になったが、それ以上に気になる疑問を、二人のどちらともなく問いかけてみた。

 

「つかさくん、つかさくん、君は私たちの行為を覗いていたらしいではないか?」

 

ニヤニヤと意地悪そうな笑いを浮かべたこなちゃんが、私の問いに答えず、そんなことを言ってくる。

 

「……な、な、な、な、なんのこと……?」

 

しまった。

口から出た言葉が必要以上にどもってしまったことに焦りながら、私は弱々しい笑みをこなちゃんに送る。

 

「うんうん、見ていたんだねぇ。そして、君も参加したいと、そういうワケですかな?」

 

……巧妙な密室トリックを見破った名探偵のように、こなちゃんは、ウンウンとかぶりを振りながら腕を組む。

な、なんで知ってるの!?

と言うか、私はそこまで思ってはいない……はずなのに……

 

「そ、そんなこと……」

 

「言ってたのよ、つかさ。ホントに覚えてないの?」

 

お姉ちゃんがベッドのシーツの上に手を置いて、私に顔を近づけながら言う。

その顔は、お姉ちゃんだけど……

お姉ちゃんなのに、いつものお姉ちゃんじゃないみたいだった。

 

その目の奥にある光り……?

それは、目つきでもなく、決して、お姉ちゃんの目の色が変わってしまったわけでもない。

そこから注がれる、ねっとりとした、不思議な雰囲気。

 

その不思議な雰囲気は、縛り付けられ、自由の利かない私の体を舐め回すようで、熱いものが秘められているようにすら感じられた。

 

……二人の視線が注がれている。

そのことを意識しだすと、たまらなく恥ずかしくなってくる。

 

「…うう……ううう……」

 

もじもじと、その体を丸めて、二人の視線から逃げ出したい。

そう思っても、拘束された体では、それすらも適わない。

 

「まあ、かがみんや。とりあえず、始めちゃえば大丈夫なんじゃないかねぇ?」

 

こなちゃんの言葉。

その言葉に、ひどく艶めかしい響きを感じて、こなちゃんの顔を見てしまう。

……普段通りのこなちゃんの顔。

でも……なんだろう?

それは、言葉で言い表すことのできない、独特な雰囲気……

もっと正確に言うとすれば、独特の空気、とでも言えばいいのかもしれない。

そんな、絡みつくような、とても粘っこい空気が、こなちゃんの周りを漂っているみたいに感じた。

 

「そうね、じゃあ、始めましょうか?」

 

「な、何を……?」

 

私には見えない気持ちの疎通があるように、二人は1つだけうなずき合う。

そして、私の方に視線を落としてきた。

な、なに?

 

「ね、ねぇ?あ、あの……な、何を……?」

 

私の問いかけに、二人は答えてくれない。

ニヤニヤと、なんだか、とても嫌らしい笑顔を浮かべて、じりじりと近づいてくる。

 

「ね、ねぇ!?目が怖いよ二人とも!?ねぇ!……ねぇってば!」

 

ものすごく、ねっとりとした視線。

二人の気配が少しずつ近づいてくる。

 

まさか……

私の脳裏に浮かぶのは、昨日、私が覗き見た、二人の行為。

朝方、私を狂わせ、身もだえさせた……

 

「…ひっ…!や、やだ!やだぁぁぁ!!」

 

ギシッギシッ!

全身全霊を持って両腕を動かすが、両腕に巻き付いている拘束は決して外れそうにない。

 

「やだぁぁぁ!!……そ、そうだ!お、お父さんとお母さんがいるよ!?お姉ちゃんたちだっているよ!」

 

そうだ、私が騒げば、きっとみんなが駆けつけてくるに違いない。

普通とは決して言えない行為、それを止めないはずがない。

一点の光明を見たような気がして、私は二人に、あらん限りの身振り手振りで訴えかける。

 

でも……

 

「ふっふっふっ、今日はお父さんとお母さんは映画観に行ってるし、『おねぇちゃんたち』は、コンパやバイトなのよねぇ……」

 

「……そ、そんな…っ!」

 

こんな時に限って……

絶望的な、お姉ちゃんの言葉に、私の両腕から力が抜ける。

その隙を狙ったかのように、二人の両手が、私の縛り付けられている体へ触れてきた。

 

「……ひぃっ!」

 

どくっ、どくっ

 

嫌がっている言葉とは裏腹に、私の胸が大きく弾んでいる。

胸の奥で、確実に早くなっていく心臓の脈動。

それが、耳の中ではっきりと聞き取れた。

 

「さあ、覚悟しなさいよ、つかさ……」

 

お姉ちゃんの言葉を聞きながら、私は強く目をつむり、全身に力を入れて「刺激」が訪れるのを待つことしかできなかった。

 

 

 

 

 

「さて、どこから行こうかねぇ?」

 

こなちゃんの手が、私の肌に触れるか触れないかという、微妙な位置でウロウロしている……

お姉ちゃんは、私の右脇の下のすぐ上で、指をもぞもぞと動かしていた。

二人の指先は触れていないのに、空気の動きだけでも、私の体は反応してしまう。

パジャマの上からでも、はっきりと、その動きが分かる。

 

「……うううっ……ううっ……」

 

固く目をつぶり、二人の手の動きを五感のすべてを駆使して、慎重に見守り続ける。

全身の神経をそばだてて、これから襲うであろう刺激に備える。

 

「…よし、じゃあ行くわよ?」

 

お姉ちゃんの言葉。

私はもちろん、うなずけるはずもなく、ぐっと目をつぶったまま。

両腕と両足に力を込めて、身を固くする。

 

「とうっ」

 

グニッ

突然の脇腹への刺激に、私は大きく体をのけ反らせてしまう。

 

「ひぃぃッ!」

 

ぐっと歯を食いしばり、背中にこもった力を抜こうとした次の瞬間。

 

「うりゃっ!」

 

こなちゃんの指先が、再び脇腹に突き刺さる。

肋骨の骨と皮膚が擦れ合い、その間に指先の刺激が走る。

 

「くひぃッ!!」

 

ギシッギシィッ!

大きくベッドが軋(きし)みを上げ、体が跳ね上がる。

再び背中にこもった力、それを逃がす場所もないまま、ベッドに体が沈み込む。

しかし、一瞬の休みもなく、再び。

 

「ぐにぐにー」

 

こなちゃんの声と共に、脇腹に指先が食い込みうごめき始める。

 

「…ひぃぃっ!…こ、こなちゃッ!!…ひぃっ!こ、こなちゃんっ!」

 

両腕を下ろそうと必死になって、肩に力を込める。

しかし、しっかりと固定された両手首を下ろすことなどできず、ただ、ベッドがギチギチと軋むばかり。

体を「く」の字に折り曲げることも、脇腹を腕で隠すこともできない。

その状態で、こなちゃんの指が、私の皮膚をグニグニと揉み続けている。

 

「…ぐひぃっ!?…こ、こなちゃッ…ひぃぃ!!……お願ッ……ひぃぃ!」

 

私がこなちゃんの意地悪な指先に身もだえている中、お姉ちゃんの指先が、そっと半袖の袖口から入り込んでくるのを感じる。

 

「お、お姉ちゃんッ!くひィっ!……や、やめてッぇぇっ!…うひゃっ!?」

 

こなちゃんの脇腹への攻撃の中、私の必死の懇願に、まるで聞く耳を持ってくれないお姉ちゃん。

その指先が、ゆっくりと、本当にゆっくりと、半開きの袖口から、私の脇の下へ近づいていくのが分かった。

……ものすごく、意地悪な顔で、ニヤニヤと笑みを浮かべたお姉ちゃん。

 

「ほぉら、触っちゃおっかなぁ」

 

そして、ねっとりとした言葉を口にして、袖の中で指をサワサワと動かし続ける。

 

「…くはッ!……はひぃぃ!はぅぅっッ!……やめッ…くひッ!…てぇッ!」

 

脇腹を、こなちゃんの小さな手がグニグニと揉んでいる。

その指先から流し込まれる、ものすごいくすぐったさに、体中がビクッビクッと小刻みに震えてしまう。

たった、これだけの刺激で、こんなにくすぐったいのに……

 

今朝、私が受けたくすぐり攻撃を思い出し、私は青ざめる思いだった。

あの時は、まだ手足を自由に動かせたけど、今は……

 

ギシッギシッ……

両腕と両足の自由を奪われ、決して閉じられない脇の下を、コチョコチョされたら、私は多分、おかしくなってしまうかもしれない。

 

「お姉ちゃん…うひゃっ!こ、こなちゃッ……あはっ!…や、やめてェッ!くぅッ!!」

 

「つかさ、すっごい敏感だねぇ」

 

こなちゃんが、そう言いながら指先の動きを、揉むような動きから、ツンツンとつつくような動きに変える。

なんとかお腹へ力を込めて耐えてきた刺激の波。

突然のツンツンとした刺激に、思わずお腹から力が抜けてしまう。

その時、グニュッとこなちゃんの指が、お腹の筋肉と骨の間へ入り込む刺激に、体が大きく跳ね上がった。

 

「うひぁぁッ!」

 

体が大きく跳ねたことで、お姉ちゃんの指が、グニッと脇の下の皮膚に潜り込む。

柔らかな肌を捉えた指先は、その感触を楽しむように、グリグリとうごめき、激しい刺激を送り込んでくる。

 

「はぁぅっっ!?」

 

脇の下を、お姉ちゃんの指が弾くような指使いで刺激する。

く、くすぐったい!

 

「…ひぃぃ!!くっ、くすぐっ…!くはぁぁ!……こ、こなちゃんもっ!ひぎぃィッ!?……はひぃッ!」

 

こなちゃんは相変わらず、脇腹をツンツンとつついて、私に笑いを起こさせようと意地悪い攻撃を続けている。

脇の下を攻撃する、お姉ちゃんの指は、まるで楽器でも奏でるように、脇の下の肉と肉の間で、軽やかに動き続けていた。

 

「…くひっ!くはぁっ!…あはッ!……ぐひぁっ!…だ、だめぇッ…あひぃっ!だめぇぇ!」

 

腕を動かせないことが、こんなに辛いことだったなんて。

閉じることが許されない脇の下の中で、コチョコチョと動く細い指先は、敏感な薄い肌を震わせる。

 

「あぁぁ!!うひゃぁっ!……ううぅぅぅぅぅっ!くはッ!…お願いやめ…ッてッ!」

 

も、ものすごく、くすぐったい!!

脇の下と脇腹という、私の弱点を同時に責められて、私は全身を震わせて、地獄のような刺激から逃れようとする。

時折、目を開いて見ると、お姉ちゃんは「もぞもぞもぞぉ」と、とっても楽しそうな笑顔で、私に刺激を送り込みつづけている。

こなちゃんは、悪戯っぽい顔をして、脇腹に指先をツンツンと押し当て、その都度震える私の体を、楽しそうに眺めていた。

 

「あうっ!?…うひゃっ!?…ちょ、ちょ……って、あひぃ!?……おねえちゃィッ!」

 

「なんだよ、おねえちゃいって」

 

可笑しそうに笑い、お姉ちゃんが脇の下から手を抜き、私の袖をまくり始める。

二の腕をなぞるような刺激、それだけで、私の体は激しく反応してしまう。

 

「うひゃぁっ!……そ、袖はッ……くはっ!?…ちょ、こなちゃんっ!」

 

脇腹をツンツンしていた、こなちゃんの指先。

それが突然、お腹の上をトコトコッと歩くみたいに動き、再び脇腹へ戻ってくる。

そうしている間に、袖をまくり終えていたお姉ちゃんは、私の脇の下へそっと顔を寄せた。

 

「つかさの脇の下、汗でベトベトね。綺麗にしてあげるわ」

 

「…お、お姉ちゃん!!」

 

袖がめくられたため、大きく露出している脇の下へ口を寄せるお姉ちゃん。

髪の毛が私の首筋にかかり、それだけで、くすぐったさが襲ってくる。

それなのに……それなのに……!

 

ぺろっ

 

「あひぃぃ!!くはッ!?」

 

脇の下に、ぬるっとした温かい感触。

柔らかな舌先が、敏感な肌の上を滑る刺激に、ガクガクッと腰が大きく震える。

 

ぺろっぺろっ

 

「うひひっ!?お姉ちゃん…!あはははははは!な、舐めないで!うひゃひゃッ!」

 

想像を超えたくすぐったさ。

それは、私の羞恥心など一瞬で打ち砕いてしまう。

 

くすぐったい!

くすぐったいよ!!

 

そんな思いだけが心を埋め尽くしていく。

 

ぺちゃっぺちゃっぺちゃっ

 

脇の下から聞こえてくる、お姉ちゃんの舌と肌が触れあう音。

ぬるぬるとした、お姉ちゃんの唾液が脇の下に塗り込まれていく、激しい刺激。

ものすごい恥ずかしさと、ものすごいくすぐったさに、頭がぼんやりとして来てしまう。

 

「うはははははははッ!あははははははははッ!!あーっはははははははははは!」

 

どんなにくすぐったくても、どんなに苦しくても、決して腕を閉じることができない。

それを良いことに、お姉ちゃんの舌が脇の下をペロペロし続ける。

 

「くひひっ!くはははははははっ!あはっ…あはひぃッ!!あはははははははははッ!!」

 

「す、すごいね……」

 

こなちゃんは、脇腹をツンツンしながら、私の笑い声にびっくりしているみたい。

でも、そんなことに気を配っている余裕もなく、私は脇の下へ絶え間なく送り込まれる、受け止めがたいほどに大きな笑いの衝動に、大きな笑い声を上げ続ける。

 

「あはははははははは!…くィィッ!……うははははははははははははッ!!あはははははははははッ!!」

 

しゃべる事もできない。

しゃべろうにも、笑いが声をかき消してしまう。

 

お姉ちゃん、本当にやめて!

もう分かったから!

本当に分かったから、もうやめてぇぇ!!

 

「あははははははははははは!おねぇゲホッゲホッ!ゲホッゲホッ!!」

 

声を出そうとすれば、空気の塊が喉につかえて咳き込むだけ。

咳のために一気に肺の中の空気を吐き出しながら、笑い声を上げてしまう。

 

「ゲホッあはははっげほっ…あははははっゲホッゲホッ!うひはははははははははっゲホッゲホッ!!」

 

乾いた喉に絡みつく笑い、息を整えようにも、笑いの衝動はそれを許してくれない。

脇腹へのこなちゃんが送り込む刺激と、脇の下を這い回るおねえちゃんの舌が、私を苦しめる。

息ができず、ひどくお腹が引きつる。

 

「あははははははははは!げほっ…くひひひひッ!あははっ…ごほっごほっ…あはははははははッ!!」

 

くすぐったいよぉ……

苦しい…

息ができない……

くすぐったいって言ってるのに……

脇の下舐めないでッ……

脇腹つつかないでぇぇ!

 

「あはははははははははははッ!!ごほっ…あははっ!げほっ…くひゃひひっ!うひひっ!うはははは!くへへへッ!げほっ」

 

ぐちゅっ、ぺちゃっ、ぺちゃっ……

脇の下から相変わらず、お姉ちゃんの舌が脇の下を舐める音が聞こえている。

 

「くひひひひ……げほっ…あははははははっ…!げほっげほっ…!」

 

脇の下がぐちょぐちょに濡れている。

その皮膚の上を、執拗に、執拗にお姉ちゃんの舌が這い回る。

くすぐったい……

死んじゃうよ……

息ができないよ……

 

「あはははははっ…げほっげほっ…くふふふふッ…あひゃひっ!ぎゃひぃぃ!!ぐひひっ…!」

 

な、なんで止めてくれないのっ!?

なんで……

脇の下舐められたらくすぐったいって分かってるのに……

なんでぇ!?

なんでぇぇ!!

 

息をすべて吐き出し、肺の奥がジンジンと痛み出しているみたい。

頭の中はぼんやりとして、ただ、脇の下と脇腹から送り込まれる刺激に、全身を悶えさせる。

苦しい……

苦しいよぉ……

苦しいのに……

 

苦しいのに、楽しい……

 

「あはははははははははははははッ…げほっ…あひぃぃぃぃ!!あうぅぅ!あはははははっ!あひぐぁぁぃぃぃぃぁぁぁぁ!!!」

 

切ない…

切ないよ……

脇の下がくすぐったい……

脇腹が……

 

たすけて……

たすけてぇ……!

 

「ぎゃひぇひひひひくぁぁぁ!?…くあひぃくはははははははっ……あはははっ!あはははははははは!……ぎぼじいぃぃぃィィィ!!!」

 

口から涎が流れ出す。

鼻からは鼻水とも、口から回った唾液とも知れない液体が流れ、目からは涙があふれ出す。

でも、そんなことは、もうどうでもいい。

気持ちいい……

気持ちいい……

気持ちいい……!

 

脇の下へ送り込まれる強烈な、私を笑わせようとする刺激。

脇腹から流れ込んでくる、私を笑わせようとする刺激。

両方とも大好き……

苦しい……

苦しい!!

 

「あぎヒヒヒヒ……っ!ぎゃはははははははッ!ぎぼずぃぃぃ!!ぎひひひひひひ!!ぐひぃぃ…っ!ぐふふっ!ぐひゃひゃっ!!」

 

壊れていく…

壊れていく……

壊れる……

 

気持ちいい……

くすぐったい……

くすぐったい!!

 

「ぎゃふぃぃぃ……!!あひひっ!ぎゃあうぅぅうあああぅあぁぁ!うああああぁぁぁぁあああぁ!!あぁぁぁあアぁあァぁぁあァ!!!」

 

目の前が暗くなり、頭の中が真っ白になる。

私の足の付け根で、何かが爆発したように熱くなる。

 

「ちょ…!!か、かがみ!つ、つかさ、おしっこしちゃったよ!?」

 

……あああ…あああああああ……あああ……

もういいや……

もういいよ……

もう、大丈夫ー……

 

脇の下から去ったくすぐったさ。

頭の中で鳴り響く、ゴーゴーという音。

激しい呼吸の中で、喉に乾いた息が何度も貼り付く。

 

気持ちいい…

気持ちいい……

……もっとやって……

もっとやって……

 

そう言葉を出そうにも、全身の力が抜け、頭は益々真っ白になって行く。

…あああ……

すごくいい……

すごくいいよ……

ありがとう、こなちゃん……大好き…

お姉ちゃん…ありがとう……

もうこれだけでいいよ……

 

これだけでいいよ……

 

深い闇が、すっと、私を覆い尽くしていく……

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2008- C(趣味:酒・エロい事)



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