こちょぐりにーた PACKED

blogで書いたくすぐり小説、ここで合体ひとまとめ。探す手間が省けます。

!!18歳になっていない人は見ちゃダメ!!

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ハルヒ×長門(涼宮ハルヒ)

コトコトコト……

石油ストーブの上に乗せられたヤカンのフタから、しきりに蒸気が噴き出している。

真冬の室内、窓ガラスは白く曇り、サッシから垂れた滴が、白一面の窓ガラスの上を流れて行く。

部屋の中は、ヒーターのおかげか、決して寒くはない。

今冬一番の冷え込みになると言われた一日、窓の向こう側は雪が舞い始めていたが、暖かな室内からは、その様子を見る事はできなかった。

 

窓際の折りたたみ椅子の上、1冊の本を両手に持ち、一人の少女が読みふけっている。

ヤカンが鳴る音と、外から聞こえてくる生徒たちの話し声を音色のように聞きながら、室内はシンと静まりかえっていた。

 

時計がないので分からないが、すでに5時になろうとしている時刻。

冬の夕暮れは駆け足で訪れる。

窓の向こう側の明かりは藍色に染まり始め、遠く聞こえていた生徒たちの話し声も薄らいでいく。

 

静けさが訪れようとしている下校時刻間際の部室棟。

夜の帳が降り始めた冬の空。

まどろむようにして静寂を増していく校舎は、このまま生徒たちを見送るのだろう、と思われた矢先、突然にバタンと扉が開かれる。

 

いかにも不機嫌そうな顔をして、両腕を組む少女が仁王立ちしている。

彼女の姿を、一瞬だけ本から目を反らして見た長門は、すぐに視線をページに戻した。

 

「……小泉くんは?」

「今日は休み」

 

「みくるちゃんは?」

「いない」

 

ハルヒの言葉に間髪入れずに答えを返す長門。

その反応に驚くこともなく、ハルヒはムスッとした表情のまま、ツカツカと部室に入り、長テーブルの横に置かれた椅子の上に腰を下ろす。

 

椅子に座り、テーブルの上に足を放り出した彼女は、赤くなった手を両手でさすっている。

寒さに、かじかんでいるのだろうか、しきりに、指と指を絡め合わせるようにして手を擦り合わせつつ、曇った窓に視線を飛ばした。

窓に映る藍色の光りは、いよいよ、その濃さを増してきている。

冬枯れの木々の枝の影を僅かに落として、見る間に暗くなっていく空の色。

 

ふと、寂しげな表情を浮かべるハルヒ。

口から小さな吐息が漏れ、そのまま、テーブルから足を下ろす。

 

相変わらず、本を読みふけっている長門の横顔に視線を飛ばす。

 

「ねえ、有希」

「なに?」

 

ハルヒの言葉にも、本に落とした視線を移す事はない。

そんな彼女の態度が気に入らないのだろうか、ハルヒは机に手を突いて立ち上がると、不機嫌そうな足取りで、長門の元へ歩み寄って行く。

 

「……あんた、授業終わった後、ここでずっと本読んでるの?」

「ええ」

 

「遊びとか行かないの?カラオケとか」

「別に」

 

「……んー」

 

ワシワシと頭を掻きむしり、会話が成り立たない事への苛立ちが募っていく。

そんな彼女の心持ちを知ってか知らずか、長門は変わらず、本へ視線を落とし続けている。

文字でびっしり埋まったページに、視線を流すように走らせ、パラリとページをめくっては、再び視線を落とす。

 

「ねぇ、有希……」

「なに?」

 

何となく彼女を名前を呼んでしまったハルヒ。

いざ会話を交わそうにも、言葉は続かず、不機嫌な気持ちは益々増すばかり。

 

彼女の不機嫌の原因は、キョンの欠席にある。

今朝、登校した彼女は、キョンが風邪で寝込んで休む事を知った。

その時は「へえ、あいつが」と思うばかりで、退屈な一日になりそうだと授業を受け始めた彼女。

しかし、彼女の前にいるべきはずの彼がいない一日は、予想以上に長く、予想以上に退屈で……

 

自分の中にある、寂しさとも、物足りなさとも異なる、不思議な感情。

脳裏を埋め尽くしていく、その得体の知れない気持ちが何なのか分からず、その事に対しても苛立ちが募っていく。

 

モヤモヤとした気持ち、モヤモヤとした退屈で物足りない一日。

彼女にとって地獄のような一日が終わり、小泉や朝比奈、長門と話しでもしようと、意気揚々と訪れた部室。

しかし、そこでも、ハルヒにとって退屈な時間が待ち受けていた事に、彼女のイライラは強くなっていく。

 

「ねえ……あんた、どうして、いつも『ぶっきらぼう』なわけ?」

「別に」

 

ハルヒのフラストレーションは高まるばかり。

 

「あーもう!たまには、可愛らしく笑って『ハルヒちゃーん』とか言ってごらんなさいよ!」

「……ハルヒちゃん」

 

イライラが重なり、本に視線を落としたままの長門の言葉に、ハルヒの怒りが頂点に達する。

 

「もう!なによそれ!あんた、ニッコリとすら笑えないの!?」

「命令があれば」

 

いよいよ、ハルヒの堪忍袋の緒がほころび、イライラが天井を突いて溢れ出しそうになる。

ハルヒは、自分の怒りに構わう事なく、文字に目を這わせ続ける長門の足下にしゃがみ込むと、彼女の左足に指先を伸ばし上履きを脱がせ始めた。

 

「なに?」

 

ほんの少しだけ驚いたような……見ようによっては、いつもと変わらない表情でハルヒを見る長門。

ハルヒは悪戯っぽく笑うと、脱がし終えた上履きを床に放り落とし、続いて、靴下を脱がせ始める。

 

「有希がそういうつもりなら、絶対笑わせてやる」

 

『?』と言ったような表情を浮かべる長門。

そんな彼女に構わず、右足の靴下を脱がせた彼女は、露わになった長門の足を見つめて、思わず驚いてしまう。

 

少なからず、立って歩くという行動を続けている足には、僅かにも傷や染みの1つか2つは浮かんでいるはずだった。

しかし、長門の足には、そんな物は一切ない。

例えるとしたら、生まれたばかりの赤ん坊のような綺麗な肌色。

 

「ゆ、有希の足……すっごい綺麗ね……」

「そう」

 

再び無表情に返す彼女の言葉に、ハルヒは含み笑いを浮かべる。

 

「ふふふ……有希ぃ?いつまで、我関せずでいられるかしらねぇ?」

 

そう言いながら、驚くほど小さく、驚くほど綺麗な彼女の足首を左手で掴み、持ち上げる。

足の甲の綺麗さにも驚かされたが、ハルヒは彼女の足の裏の綺麗さにも驚いてしまった。

微かに桃色を含ませた、『ぷにぷに』という擬音が一番しっくり来るような足の裏。

その指先から、かかとに至るまで、傷や染みなど1つとしてない。

 

「ほぉら、こしょこしょー」

 

ハルヒはニヤニヤと笑いながら、その綺麗な足の裏へ、5本の指先をあてがうと、ワシワシと動かし始める。

指先を当てると、足の裏の皮膚が沈み込む。

自分の足の裏とは異なり、あまりに柔らかな感触に、ハルヒは驚きつつも、指先をサワサワと動かし続ける。

 

「……やめて」

 

相変わらずの無表情で、長門が一言だけ言う。

足の裏に走る、ハルヒの細い指先の感触。

 

「へぇ?なんで?」

 

「分からない」

 

長門は、ハルヒの問いかけに返すべき言葉を見つける事ができず、足の裏へ送り込まれる、今まで感じた事がない刺激に戸惑いを感じていた。

足の裏をガリガリと音を立てて、ハルヒの指先が引っ掻くように刺激する。

 

「……や、やめて」

 

その柔らかな皮膚の上を、指先が縦横無尽に動き回る感触に、長門の心がかき乱されていく。

その得体の知れない感情に関して、長門の内部で様々な憶測が交錯するが、答えは導き出す事ができない。

 

「ふっふっふっ、さっさと笑っちゃいなさいって」

 

意地悪そうな笑顔で、長門の顔を見上げるハルヒ。

彼女の指先が、自分の足の裏の敏感な皮膚を刺激し続ける。

頭の中で様々な情報が乱れ飛び、それを整理する間もなく、足の裏から激しい刺激が流れ込む。

 

得体の知れない、初めての感覚について、長門は様々な可能性を考え、自らをコントロールしている情報統合思念体のネットワークに、回答をリクエストする。

しかし、一瞬の内に戻ってきた回答は『有機知性体の肉体に関しては、自ら情報を収集すべき』という、無慈悲なレスポンス。

 

「……や、やめ…て」

 

足の裏の皮膚から、その皮膚の下に広がる神経に強烈な刺激が流し込まれる。

特に敏感な足の裏の上で、容赦のないハルヒの指先が踊り続けていた。

 

「……や…やめて……」

 

どのような反応をすべきか分からず、それでも、彼女の中では確実に、1つの感情がわき起こりつつあった。

それは『笑い』という衝動。

 

長門は、その衝動が腹部からせり上がってくる感覚を、一瞬、自分のバグではないかと疑った。

足の裏を刺激され、皮膚から妖しい刺激が流し込まれているのに、どうして『笑い』が引き起こされるのか。

根拠のない『笑い』が吹き上がりそうになるのを、必死に腹部に力を入れて堪える。

 

「…や……やめ…ッ……やめ……ッ」

 

じっとしていられず、両手に持っていた本を取り落としてしまう。

バサッと床に広がって落ちる本を見つめながら、長門は自分の身に起こっている状況を理解しようとする。

 

「むー、しぶといわね……」

 

そう言いながら、意地悪くほほ笑みながら、ハルヒは長門の足の裏、その土踏まずの辺りに指先を当てると、爪を立てるようにガリガリと引っ掻き始める。

今までにない激しい刺激に、長門の体がビクッ、ビクッと震え、今にも暴れ出しそうになる右足の太ももを両手で押さえる。

 

「……やッ……やめッ……ひっ……やッ……」

 

「あんた、よく我慢できるわね……くすぐったくないの?」

 

ハルヒはそう言いながら、指の腹で土踏まずをサワサワと撫で始める。

今までの強い刺激とは異なる、優しく、愛撫するような刺激に、長門の心はさらにかき乱される。

『くすぐったい』という感情について、長門は必死に答えを探そうとするが、その思考以上に、自分の中で沸き起こる『笑い』の衝動を抑え込む事で精一杯。

ハルヒに制止を頼んでも、彼女の指先から送り込まれる、その『くすぐったい』という刺激は、益々強くなっていく。

それに比例して、長門の全身が熱くなり、冬だと言うのに、額に汗が浮かび始めていた。

 

「やめッ…!やめてッ……ひッ……くくッ……!」

 

強引に足を引き抜いて逃げてしまう事もできる。

しかし、彼女にはそれが出来ない。

 

足の裏へ刺激を送り込み続けているハルヒから逃げる事は、彼女のフラストレーションを上げる結果になってしまう。

それは、世界の崩壊、宇宙の終わりに直結し兼ねない、危険な行為だと知っているからだ。

しかし、足の裏に走り続ける刺激は、彼女の体をブルブルと震わせ、何とかして、この妖しい刺激から逃れたいという気持ちを大きくして行く。

 

「ひッ…!や……やめッ……やめッ…!やめぇッ……!」

 

汗が額から流れ、頬を伝う。

全身が熱くなり、制服の中の肌にも、じんわりと汗がにじみ始めていた。

頭をもたげて、足の裏への容赦のない攻撃に必死に耐えるが『笑い』の衝動だけは、確実に彼女の体を蝕み続けている。

 

「……足の裏じゃダメって事かぁ」

 

ハルヒはそう言うと、スッとあてがっていた指先を離す。

敏感な足の裏の皮膚から去った『くすぐったい』刺激から解放され、長門は、大きく息をつき、必死に思考を正常に戻そうとする。

全身が火照り、激しい『笑い』の衝動を落ち着かせるため、大きく深呼吸をしようとした矢先。

 

いつの間にか、彼女の背中に回り込んでいたハルヒ。

彼女の指先が、モゾモゾと、長門の制服の裾から入り込み、脇腹の皮膚を直接刺激し始める。

 

 

 

ハルヒの細い指先が、ソロソロと長門の制服の裾に潜り込んでいく。

足の裏への刺激とは全く異なる感覚に、長門の肩がビクッビクッと大きく震える。

 

「……やッ…やめ……ぎッ……」

 

ハルヒの指先が、制服の下の素肌をサワサワと這い上がってくる。

脇腹を執拗に撫で回しながら、まるで肌の感触を確かめるように。

両手の指先をモゾモゾと動かしながら、ゆっくりと、ゆっくりと。

 

「ほぉら、もーじょもーじょ……」

 

ハルヒは、いかにも悪戯っぽい笑顔を浮かべて、長門の体を指先で撫で回す。

脇腹の弾力のある皮膚を指先で弾くように、コチョコチョと刺激してみたり。

時には、指の腹でポンポンと優しく叩いてみたり。

爪を立てるほどに強くではないが、指先で引っ掻くように。

 

「ひっ…!や、やめ……やめて…ッ…!」

 

(有希の肌……すべすべだ……)

 

ハルヒの指先が、長門の肌の上を撫で擦る度に、彼女の指先から伝わってくるのは、すべすべとした肌の感触。

きめ細やかなシルクのような肌触りに、ハルヒは驚いていた。

 

(な、なんか……生まれたばかりみたい……)

 

モゾモゾと脇腹をゆっくりと撫で回しながら、すべすべとした肌の感触を楽しむ。

指先に違和感を感じさせず、一点の曇りもない肌の上で、10本の指先が長門にくすぐったい刺激を送り込み続ける。

 

「……やめッ…!やめぇッ……!…やッ!……ひッ……!」

 

脇腹の敏感な肌の上を、まるで愛撫するように這い回る指先からの刺激。

長門の顔に、足の裏をくすぐられた時以上に汗が浮かび始めている。

立ち上がって、自分の敏感な肌の上を、サワサワと撫で回している指先かせ一刻も早く逃げ出してしまいたい。

しかし、彼女はハルヒの指先の遊びから逃げるどころか、抵抗すらできない。

ハルヒに歯向かう事は、あるいは宇宙の終わりに繋がるかもしれない。

その恐怖が、彼女を自制させ、くすぐられ続ける道しか選択させてくれない。

 

「……ひっ…!や、やめぇッ!やめぇぇッ!」

 

一切抵抗しない長門。

そんな彼女の心中など知るはずもないハルヒは、もぞもぞと脇腹に指先を這い回し続ける。

柔らかく、少しずつ熱を帯び始めている肌の上を、丁寧に執拗に、長門がくすぐったくて堪らなくなるように、念入りに指を這わせていく。

 

(……すごい汗…べとべとだ……)

 

長門の制服の下の肌に、汗が滲み始める。

その汗を指先ですくい取るように、クニクニと脇腹を指先で悪戯する。

 

「やめぇぇッ!……やめッ……ひひっ…!」

 

顔を真っ赤にして、両腕に力を入れる事もできず、ただ脇腹を刺激される事に耐え続ける。

くすぐったい刺激が、長門の脇腹から、全身を駆けめぐり、お腹の中で激しい笑いの衝動を掻き立てる。

 

「…ひぁッ!や、やめぇぇッ!やめ……くくくっ…!」

 

吐息の中に笑い声が混じり始め、全身がさらに熱くなっていく。

制服の至る所に滲む汗染み。

額からは止めどもなく汗の滴が流れ落ち、目尻にはうっすらと涙すら浮かんでいる。

 

背後から首をフルフルと振る度に覗く、長門の横顔を見つめながら、ハルヒの心が少しずつ興奮していく。

彼女の首筋から香る、甘い少女の香りに、ハルヒの体も少しずつ熱くなり、自然と指先の戯れも激しさを増してしまう。

 

「有希ぃ……ほぉら、もぞもぞ……」

 

日頃とは異なる、長門の表情。

いつも、ぶっきらぼうで、表情1つ変えない彼女の顔には、今では、はっきりとした『笑い』が浮かびつつある。

全身を汗で濡らして、脇腹から流し込まれる、むず痒い感覚が、強制的に笑いを引きだそうとする。

必死に耐え、必死に堪えても、脇腹のくすぐったさは止む事はない。

もしろ、愛撫され続けた事で感度を増した肌には、指先の感触が、残酷なほどはっきりと感じられてしまう。

 

「ひひ……ッ!やめぇぇッ!くっくっくっ……あぁッ……ひひひっ!」

 

(がんばるわね……)

 

ハルヒは、自分がされたら間違いなく数秒として耐えられないだろう刺激に、数分もの間耐えている彼女に感心しながらも、悪戯っぽい顔で指先を上へ移動させていく。

脇腹から、胸の横へ。

ブラジャーのヒモの上を通って、少しずつ、少しずつ上へ昇っていく。

 

「ひぃッ……くくっ…!やッ……!やめっ……くひィッ…!」

 

脇腹からのくすぐったさは遠ざかったものの、全身が火照り敏感になっている長門にとって、移動していく指先の刺激は、あまりに激しく強すぎる。

モゾモゾと胸の横を刺激する指先に、彼女の小さな胸が僅かに震える。

その微かな振動ですら、今の長門には耐え難いくすぐったさとして感じてしまう。

 

「やッ…!はぅッ!くくッ……やめぇぇッ!」

 

「有希ぃ、そろそろ笑っちゃいなさいって。さもないとぉ……」

 

長門は、ハルヒの指先がどこを目指しているのか、薄々感づいていた。

胸の脇をモゾモゾと刺激する10本の指先。

その指先の、すぐに上には……

 

「ここで笑ったら、やめにしてあげるからさぁ?」

 

意地悪な言葉をかけ、長門に笑いを押しつけようとするハルヒ。

しかし、長門には分かっていた。

 

ハルヒのフラストレーションを下げるためには、ここで笑ってはだめ。

彼女は、もっと自分をくすぐり続けたいはず。

ここで笑ってしまってはいけない……

 

「くっくっくっ……ッ!やめ……やめてッ…ひひっ!」

 

そう分かっていても、皮膚の上を這い回る指先の刺激は、決して耐えられるものではない。

こういう刺激に不慣れな分、長門は自分でも驚くほど敏感にくすぐったさに反応してしまう。

 

「ひひっ!やめ……やめてぇぇ!……ッ…やめぇッ!」

 

必死に笑いを堪え、胸の脇から少しずつ移動を始めた指先の感触を感じながら。

長門は、ハルヒの指が、ある場所へ到達しようとしている事に気づいていた。

 

「ほーら、触っちゃおっかなぁ。やめとこっかなぁ?」

 

ハルヒが耳元で意地悪に囁く。

彼女の指先が、長門の腋の下の数センチ上でサワサワと動いているのが分かる。

特に敏感な腋の下の肌の上で、サワサワと動き回る指先。

気配だけでも、くすぐったさを感じてしまう肌が、ピクピクと震える。

 

「くくくっ……や、やめて……くふっ!」

 

汗ばみ、湿った腋の下の肌の、すぐ上で。

モゾモゾとハルヒの細い指先が動き回る。

柔らかな腋の下の皮膚に触れそうでいて触れない。

焦らすように、意地悪な指先が動き回る。

 

「……ちょんっ」

 

クニュッ

ハルヒの言葉と同時に、突然に指先が右腋の下の肌に突き刺さる。

 

「……ひぃぃぃッ!!」

 

突き刺さった指先は、柔らかな皮膚をグニグニと刺激して、長門に今までとは比較にならないほどの激しい刺激を送り込み始めた。

グニュグニュと腋の下で動く、ハルヒの指先。

すっかり汗を帯びて、ヌルヌルになった肌の上を、指先が滑るように蠢き、彼女に強く『笑い』を引き起こさせようとする。

 

「ひひひひひっ!……くっくっくッ!はァッ!…やめぇぇ!うひひっ!?ひひっ!」

 

頭を左右に振り回して、何とかくすぐったさに耐えようとする。

しかし、腋の下という、体の中でも最も敏感な場所で、細い指先がクニクニと動き回っているのだから堪らない。

柔らかい皮膚を、プルンプルンと刺激するようにして、指先が腋の下の肉と肉をコニョコニョとかき混ぜる。

 

「ふふふふっ…!うひひッ!やめぇぇッ!くひィッ!やめぇぇぇッッ!」

 

ここで笑ってはいけない、という気持ち。

早く笑ってしまいたい、早く笑って楽になりたい、という気持ち。

せめぎ合う、相反する気持ちが長門の心を解いていく。

 

「ひひひひッ!やめェェッッ!うはッ!あひぃッ!?」

 

いよいよ笑い声を上げ始める唇。

激しすぎる、くすぐったい刺激が、長門の腋の下を意地悪く虐め続ける。

 

「耐えられないでしょー?こちょこちょぉ……」

 

ハルヒがそう言いながら、左腋の下にも指先を触れてくる。

 

「うひひひッ!はァッ…ひへぇッ!?うひゃっ!くはッ……むぐぅッ!」

 

両方の腋の下の上で、ハルヒの指先が踊るように、敏感な肌を震わせる。

激しく、優しく、ねっとりとした動きで。

激しいくすぐったさに、汗はさらに量を増し、その汗がハルヒの指先の動きを助けてしまう。

 

耐えられるはずがない。

しかし、耐えなくては……

でも、もう……

 

「うくくっ!やめぇぇッ!やだぁぁぁッ!うひゃひッ!ひぎぃッ!くひっ!?」

 

激しいくすぐったさが、長門の心を追い詰めていく。

激しい笑いの衝動が、彼女の固い意志をほころばせていく。

 

耐えられるはずがなかった。

今まで耐えてきた事が奇跡に近かった。

長門の心が、くすぐったさといい知れない不思議な感覚に満たされ、正常な思考を奪っていく。

 

先ほどまでは『笑ってはいけない』と思う気持ちが強かった心の中で、それ以上に大きくなりつつある『もう笑ってしまってもいい』という気持ち。

腋の下への妖しい刺激が、長門の体を狂わせていく。

 

「うひひっ!あははッ……あははははっ!やめぇぇぇ!あははははははっ!!」

 

堰(せき)を切ったように、長門の口から笑い声がほとばしる。

腋の下を、これでもかと走り回る激しいくすぐったさに、全身が震えてしまう。

腕をギュッと閉じても、ハルヒの指先は腋の下の奥で、グニュグニュと動き回り、くすぐったさを抑え込む事ができない。

 

「うはははははッ!あははっ!やめてぇぇ!もうやめてぇッ……ひひひっ!あははははッ!」

 

頭を激しく振り回し、その顔から飛び散る汗が、ハルヒの頬を濡らす。

益々強く香る少女の香りに、ハルヒの心が強く興奮する。

柔らかな肉と肉に挟まれた指先を、グニグニと動かして、長門にさらに笑いを吹き出させようと、くすぐったい刺激を送り込み続けた。

 

「あはははは……あははははは!あははははは!うへへッ……やめてッ…くくくっ!あはははっ!」

 

目を強く閉じて、頭をブンブンと振り回す彼女の姿。

制服には汗が滲み、両足をばたつかせて、くすぐったさにのたうち回っている。

 

(有希……)

 

長門の激しい動きに、ハルヒの中で怪しい気持ちが生まれ始めている。

腋の下の中で指先を動かすと、彼女の体が面白いように動き回る。

それが楽しくて、指先を腋の下の肌の上にグニュグニュと潜らせ、徹底的にいじり回していく。

 

「あはははははッ!やだぁぁぁッッ!やだぁぁッ!あははっ……うひひひひッ!ひへぁぁぁあはははははははッ!!」

 

(有希の笑い顔なんて……初めて見た……)

 

ハルヒの口から漏れ出す熱い息。

小さな長門の体が、くすぐったさに転げ回る。

その動きに、ハルヒの鼓動が少しずつ早くなっていく。

 

「うひゃひゃひゃッ!あはははッ!やめてぇぇぇッ!もうッ……うふふふふふっ!うははははははは!!」

 

足をバタバタと動かしているため、スカートが少しずつめくり上がっていく。

両腕は床に押し当てられ、腋の下からの刺激を逃がそうとしているのだろうか、彼女の指先が床を引っ掻く。

ショートヘアの髪の毛に汗が絡みつき、頭を振り回しているため、ボサボサに乱れていく。

 

「あはははははははは!あーっははははっ!!あははっ!あひひっ!?うひぇああぁあははははッッ!」

 

顔を真っ赤にして、口を大きく開いて、大きな笑い声を上げ続ける長門。

ハルヒは、彼女の背中がポスンポスンと自分の腹部に当たる感触を可愛く思いながら、指先を動かし続ける。

 

楽しくて仕方がなかった。

長門の体を、いつも無表情な彼女の体を、たった10本の指先が狂わせている。

その事が、溜まらなく楽しくて、指先を止める事ができない。

 

「有希……有希ぃ……」

 

長門の名を呼びながら、腋の下をいじり続ける。

執拗に、愛撫するように。

柔らかな皮膚を傷つけないように、でも、激しくかき回す。

 

汗でびっしょりになった長門の顔。

瞳からは涙がボロボロと流れだし、開きっぱなしの口の端からは、涎が流れ始めている。

それすらも愛らしくて、ハルヒはコチョコチョと腋の下をいじり、長門に笑いを吹き出させ続けた。

 

「あはははははははははっ!あーっはっはっはっ……きひひひひっ!あぁぅッ……あははははははッ!」

 

激しい笑い声は、夕暮れ時を過ぎ去り、暗くなり始めた部室棟に大きく響き渡っている。

すっかり生徒達は下校し、静寂に包まれようとしている校舎の中には、長門の狂ったような、苦しげな笑い声に気づく者は誰もいない。

 

「うははははははは!もうやだぁぁぁぁッ!くひィッ!?もうやだぁぁぁぁッ!うはははははは!あはははははは!!」

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